言葉以上に、その佇まいや振る舞いで伝わることも多いと思いますが、ときには胸の奥にある”思い”あるいは、この感覚を言葉にして伝えたい、というときもありますよね。
私は普段、その方の「人生レベルの真の目的を明確にし、この生涯でしなやかに実現していく」ことを応援することを仕事にしてるのですが、このテーマで探求していると、
「そもそも、人生に”目的”なんてないんじゃないか」
「キャリアの棚卸しやいろいろ取り組んでみたけど、本当にしっくり来るものにはならない」
「”目的”なんて、しぼりこまない方がいいんじゃないの?」他、
いろいろお聞きしてきましたし、それぞれもっともな理由や経験があることに触れられたように思います。
そうしたなかでも、(凝縮した体験をすることになる)NLPの問い、ワークなどを通じて、
つまるところ 私にとって大切なのは〇○
と、従来のしがらみを越えたところで「真に大切なこと(目的)」に気づかれる瞬間や、そのときは何の保証もなくても、本来、生きたかった人生を生き始める姿を何度も見てきました。
そして、その気づきをベースに、日常生活やお仕事がどんどんシンプルになっていって、新しいチャレンジのはじまりに”日々大変なんですよ”と笑顔でお話される姿にも触れてきました(毎回思いますが、こうした姿に触れられることが「人生の宝」ですね)。
ご自身にとって”大切なこと”が明確になるほど、人生がシンプルに束ねられ、満足度も上がっていきますので、日々”忙しい”私たちにとっては(これはこれで)とっても大切なのですが、
この”真に大切なこと”をじぶん一人で実現できることはまずなくて、
◎なぜ、このことが大切なのか
◎そして、この実現によってどんな世界を創っていきたいのか
という(まだこの世界には実体化していない)ビジョンを他の方にも伝え、共感をベースに、自分ごととして支援していただく必要がでてきます(不思議と、そういう人々との出会いも促進されていくのですが)。
ここで、ビジョン・理想像に”思い”を載せて、言葉で表現する力が必要になってくるのですよね。
もちろん、メッセージや共感を誰かに押し付ける必要はありません。賛同してくださる方だけで十分。
あなたが語るビジョンに
「それ、いいですね!私も何だか胸が熱くなります。」
「本当にその実現って大切ですよね」
と共感してくださる方と、日々ともに取り組んでいくことになります。
これ自体「何となくの感覚はあるけれど、言葉にはできなかった」”思い”を明確にし、言葉にしていくプロセスですし、
従来のとらわれ、価値観が溶けていって、新たな(それまで潜在的だった)”思い”が結晶化していくプロセスでもありますから、言葉がなかなか見つからなくて当然。
そこで、おすすめなんですけどね。
(今日はひとつだけなので、よかったらやってみてください)
あなたが共感する誰かの言葉を引用する
というタスクです。
あなたの理想の未来像(ビジョン)、生き方、在り方をいきなり言葉で表現することはまだできなかったとしても、
何かの本や雑誌を読んでいたり、PinterestやInstagramで”これいいな””何だかひかれるな”と感じた文章・画像などを記録して(私は出会いの都度、Evernoteに記録しています)
なるべく引用して書いてみる(話してみる)のです。衒学的に映ることもありますし、最初は、いかにも他者の言葉っていう感じで、自分の言葉にはなっていないのですが、本来「こういう未来っていい!こういう存在感っていい」とひかれるものですから、「引用すること」から始めて、少しづつでも自分の言葉にしていきます。
こういう未来を生きるっていいな
こういう生き方、在り方っていいな
という観点で、本・雑誌・SNSなど目に触れるものを見てみてください。心に響くものに出会う都度、ノートに残していきます。
(NLPを学ばれた方はここで「NLPモデリング」。その方の世界に入ってみてください。”思い”をフルで感じ、そこからその思いをこの世界に現していきます)
実は「身近なところに夢が満たされることがあった」という気づきもでてくると思いますが、それはまた別のお便りに書きますね。
追伸
「対立を越えてビジョンを描く」ということにエネルギーを注いでいらっしゃるダライ・ラマ法王の講演をご紹介します。
どのように根深い対立を越えたビジョンを描き、大切な何かを呼び覚まし、ともにその目指していくのか、学びの多い講演です。
まだインドからライブ配信されたばかりですので、よかったらご覧ください。
▼慈悲深く平和な世界のビジョン