あなたの飛躍的成長_2

こんにちは、龍全です。

前回はあなたの飛躍的成長を支える
ノーナッシングステート(Know nothing state)についてご紹介しました。

ノーナッシングステート(Know nothing state)は、
NLPモデリングを行ったり、何らかの情報を収集したりする際の
特別な心身の状態(ステート)で、このステートにいるとき、
対象となる人や状況に対して何の前提も持たず、新鮮で先入観のない物の見方をします。

つまり、これから探求したり、検討したりしようとしている
人や状況に対して、敢えて”何も知らない”ように努めることで、
初めから色メガネで見て、事実を歪めたりすることがないように注意するのです。

このことをお伝えするときにはいつも、
グリンダー博士から聞いたことを思い出します。

「あなたは誰かから卓越したパフォーマンスを学ぶためにモデリングをしようとする。
そのとき、自分の知識や経験などをすべて活用して、その人が何をしているのかを
理解しようとしますよね。
それは財産であり、制限となるものなのです。」

どういうことだと思われますか。

モデリングの対象は、尊敬する職場の先輩かも知れませんし、あなたが関わる業界の
トップパフォーマー、あるいは社会的に有名な人、歴史上の人物かもしれません。

当然、私たちは、これまでの知識経験を使って、その人がどのようにして
そうした結果を出すことができるのかを理解しようとするのですが、
逆にいうと知識経験のないものに関しては、理解を越え、その情報がフィルターで
落ちてしまうということにもなりますよね。

本来、誰か卓越した結果を出している人というのは、いまの自分よりも効果的に作用する何か
(信念・価値観・思考プロセス・行動の特徴)を持っている人なわけです。
その部分を自分の理解の枠のなかで捉えようとしては、大切なものを見落としてしまう可能性が
あることはご理解いただけると思います。

私自身の反省でもあるのですが、数年前に高野山で密教を学び始めた当初は、
これは、NLPでいうと◯◯だ、とかNLPだったらこうだ、など
何でもNLPに置き換えて理解しようとしてしまい、
空海の思想やアプローチそのものをありのままを観て、
学ぶということができていないことに気づいたことがあります。

まっさらな眼で観る

全身で感じ取る

 

年月を経て、知識や経験を増すほどに困難になることでもあるように思いますが、
多くの卓越した人々が革新的で新しいものの見方を生み出すときに用いてきたものです。

NLPモデリングをする際の心身の状態(ステート)は、こうした何の前提も持たず、
新鮮で先入観のない物の見方まるで子どもが時を忘れて、何かに魅入っているときのような
ステートなのです。

NLPコーチングやカウンセリング、部下指導など対人支援の場でも
大切なステートのひとつとなってきます。

NLPに多大な影響を与え、20世紀最高の心理療法家とも
称されるミルトン・エリクソン博士は、次のように言っています。

私がクライアントに関わるときには、すべての前提を
いったん横において、すべての仮定を確認することにしている、
クライアントには目が2つあるだろうか?
クライアントには手が2本あるだろうか?
クライアントには頭髪があるだろうか?等々」

毎回のセッションを初めてであるかのように扱うことで、
クライアントをより観察することができ、より気づき、
制限になる前提にとらわれることなく、創造的になることができるのです。

 

私もNLPコーチとして立場で経験を積むほどに、コーチ側の内なる制限
(クライアントとお付き合いが長くなるほど、無意識に持ってしまう相手への思い込み、
例えば、このクライアントはこういう人である、◯◯が得意である◯◯が苦手である等々)が、
相手の可能性を制限してしまうことがあることに気づきます。

 

ノーナッシングステートをトレーニングしていただくことで
得られること、それは・・・

◆意識的な学習での成果のみならず、無意識に必要な情報を得て、
気づかないところでも学びを生かし、実践することできる。

◆過度な緊張や不安を引き起こす内的会話をとめ、自らの内なる可能性を引き出し、
仕事や武道、芸術などあなたが望む分野で最高のパフォーマンスを発揮することができる。

◆過去の経験や制限的な思い込み、前提に取られることなく
人やものごとを観察し、的確に、創造的に対応することができる。

◆過去や未来ではなく、いまここ、にいることができるようになる。

◆意識と無意識の調和を促進することができる、等々です。

 

それでは、まずこのノーナッシングステートを創りだすのに役立つ
トレーニングのひとつを次回ご紹介していきますね。

 

 

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