こんにちは、龍全です。
本好きであれば誰しも、折にふれて読みなおす本
というのがあると思うのですが
『ハイパフォーマンスを生み出す心の技術ザ・エクセレンス』もその一冊。
なんだか、勇気が湧いてくる本なんです。
100人以上のオリンピック選手を指導してきたスポーツ心理学の権威による
【100%集中のつくり方】
地に足の着いた、成果を上げるための実践的な方法論が整理されています。
ときどきプロアスリートのメンタルトレーニングも
担当させていただきますので、共感しつつ鼓舞されて、新たなNLPワークの構想も膨んでいます。
この本を読んでいて
100%集中のハイパフォーマンス・ステートを【創りだす】ことの大切さは、
これまで【S.R.C.F.】でご紹介してきたように、もちろんのことなのですが
同時に、
◎望ましくないステート(心身の状態)に陥ってしまったときの抜け出し方
(『ブレークステート』といいます)
そして、
◎集中が途切れてしまったときに、いかに立て直して、
再度ハイパフォーマンスステートに入るか(再集中プラン)
の大切さも再認識しました。
このあたりもNLP(神経言語プログラミング)の得意分野です.
例えば、
●これから大切な仕事があるのに
昨日の人間関係の問題が気にかかって気持ちが切り替えられない・・・
●大事な面談があるのに
ミスやクレームの連絡を受けてから気持ちが落ち込んだまま・・・
●いい調子で来ていたのに
ちょっとしたミスや相手からかけられた言葉、
出来事から調子を崩れてきて、どうにも取り戻せない・・・等など
サッカーや野球などのスポーツや
将棋などの勝負事だと流れや勢いの変化がわかりやすいですよね。
仕事や人生の中でもそうした流れがあるわけです。
まず、シンプルな
◎望ましくないステート(心身の状態)に陥ってしまったときの抜け出し方
をご紹介しますね。
NLPでは、『ブレークステート』といいます。
望ましくないステートをブレーク、壊す・砕く・中断するわけです。
方法は簡単で、瞬時にできますよ。
ぜひ実践なさってみてください。
【身体の使い方】と【言葉の使い方】を変えます。
望ましくないステートにいることを自覚したら
そういうときの姿勢や呼吸は多くの場合、姿勢が閉じ気味で、
身体は固まって、浅い呼吸になっていますし
頭で流れる言葉も
”失敗したらどうしよう”
”なんでいつも私はこうなのだろう(T_T)”
”あの人は悪意があるに違いない”等など
生産的とは言えない状態になっていたりしますので
まず、身体をその場で出来る範囲で動かします。
例えば、
◎何度か軽く飛び跳ねる
◎ギューと両腕と背筋を伸ばして、ストレッチをする
◎身体を左右に振って何度か回転させる
ほぐして、緩めてください。
ランニングやヨガもいいですよね。
そして、さらに【言葉】を使ってフォーカスを変えます。
単に意識を変えるために
”今度の休みはどこに行こうかなぁ”
”観たい映画は何だろう”
というような【問い】でニュートラルに戻すのもいいですし
さらにステートを整えるために
”呼吸、リラックス”
”今、自分にできることに集中しよう”
”私はうまくやれる”
”今この瞬間に集中、この場所に完全に集中”
など、集中を取り戻すのに適した自分にとって効果的なキーワードを見つけて、
切り替え【スイッチ】として使っていくのも役立ちます。
ステートを立て直す『再集中プラン』を意識的に作りあげていくのは
継続的にハイパフォーマンスを実現する上でとっても大切です。
私は、タフな状況に陥って圧倒されるような感覚になったとき、頭の中で
”一筋縄ではいかないなぁ~”と弱音が出だすのですが ^^;
そういうときはすかさず腰を軽く立て、すっと背筋を伸ばして
”二筋でも三筋でも(縄を)なうぞ!”と内面で唱えます(^^)
すると、ステートが瞬時に変わって、何とかなるものです。
◎狭くなりがちな視野を広げ
◎余計な内部対話(思考)を止め
◎身体をリラックスさせる
これがハイパフォーマンス・ステートの特徴でしたね。
まず、ブレークステートを一日のどこかで実践することから始めてみてください。
流れが変わりますよ。