何とか変わりたいと、もがいていたとき

人は言っても、やりません。

本人がこれは大事って、
思わないと。

ー横田英毅(ネッツトヨタ南国株式会社 取締役顧問)

「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学 (人間性経営学シリーズ) 「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダー学 (人間性経営学シリーズ)
天外 伺朗

講談社 2013-04-23

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横田さんのように
関わるネッツトヨタ南国が、
全国のトヨタ販売会社300社中、
12年連続顧客満足度NO.1に輝いて

モチベーションの高い
組織づくりで有名になった方
が言うと説得力がありますね。

いくらごもっともなことを
言っても、人はやらない

その人を責めるわけではなく

人はしない

どうしていいか、わからない
という面もありますよね。

それが個人的に、
コンサルティングから
コーチングを中心にした理由
でもありましたから、
とても共感する言葉です。

いいと思っていても、
すべきだと思っていても
ときに、どうにもできない
ように感じる

そういうことってありませんか?

では、

どうしたら、
人は実際に行動して、
状況を変えられるのでしょう?

まだ言葉にならない思いを
表現できるように
なっていけるのでしょう?

人の変容に関わる中で
しみじみ感じることが
ありまして、

そのいくつかを
聞いていただけますか。

ひとつめは

(自分が自分の人生の主人公
なのですが)

人との出会いで変わることができる
ということ。

怖れではなく愛をベースにした
人との出会いで、
それまで持っていた思い込みが溶けていく、
変わる瞬間があるように思うのです。

目次

「学校に行けなかったときに
行くきっかけとなった質問は
何でしたか?」

と、ご質問をいただきましたので
このことを、そのお答えにからめて
シェアしますね。

私自身、高校2年生のときに
丸一年、思うように学校に
行けていない時期がありまして

特に、身体的に重たい病気と
いうことではなかったのですよ。

なんだか思うように行けなくて、
いま思うとよく進級できたものだと
思いますが、

当時は、生徒会長もしていましたから
「役割をしっかり果たしたい」
という思いもあって、
本人としては、思うようにいかない
苦しい時間を過ごしていました。

その状況が変わっていったとき
主に、2人の友人の存在が
あったように思います。

ひとりはクラスメートでした。

比較的、孤高の友人だったのですが
ゆるやかに同じグループにいましてね。

私の不登校が続いていたときに
他の人は、どうしてできないのか、と
責めていたのですが、
彼だけこう言ったと後から耳にしました。

「菊池にも、何か事情があるんだろう」

これを耳にしたとき

本人としても言うに言われない思い
があって、なんだかそれもすべて
受容されたように感じたのです。

そのときは言葉になりませんでしたが、
良い悪い抜きに
「じっくり待ってくれる」ことが
嬉しかったように思います。

そのことを感じた数日後、
ある尊敬している先輩に
会いましてね。

ひとこと

「このままで、いいの?」

とだけ聞かれたのです。

ただ、この言葉だけだと
登校するのをせっつかれて
いるように思ったのでしょうが

その先輩の
そのままを受け入れてくれる感じ

「出来ないならそれでいい
それでもお前はいいヤツだ」

という言外のメッセージ
感じ取ったのだと思います。

自分の内側で

「いや、違う。
自分はこのままではやだ。」

そう、静かに、
深いところから思えました。

先輩の言葉をきっかけに
それまで漠然と感じ、考え続けていた

「自分の人生をこうしていきたい」

という思いが言葉になって、

あれから30年!も経ちますが

いまだにこのとき決めた思いは
大切にしていますし
私の人生をガイドしてくれています。

うまく行かない(ように見える)
状況のなかで

これからの人生で、
真に何を大切にしたいか、

みつめ、深く決める時間でした。

そのときうまくいかないように
見えても、いい悪いはわからず、
そのことでわかること、
決めることがあるのです。

古くから言われていることですが

ひとは自分の人生の主人公で、
誰が何と言おうと
深く本人が感じ、決めることで、
はじめて動くものがあります。

その人に関わる人は
決して無力ではなく
その存在によって
必ず影響を与えることができます。

 

ときには時間がかかったり
ときに目に見える形ではなくでも。

 

また、お便りしますね。

 

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